旅行の大きな楽しみといえば「食」。海外に行ったら、その土地ならではのグルメを思う存分楽しみたいという人も多いのではないでしょうか。ここでは、フィジーに行ったらぜひ食べたいフィジー料理についてご紹介していきます。
目次
フィジーの主食は「イモ類」
フィジー人の主食はイモ類です。特にタロイモやキャッサバを好んで食し、そのほかにもさまざまな種類のイモがあります。なかでも、タピオカの原料である「キャッサバ」は家庭料理から大衆食堂、レストランまでさまざまなところで食べられています。
キャッサバは乾燥にも強く育てるのが容易で、フィジー全土で栽培されている食物です。市場でも山盛りで5ドル(約250円)など安く売られています。主な食べ方は、皮をむいて茹でたり、揚げたりするなど。クセが少なく、繊維質の多いじゃがいものような味わいです。
フィジーの伝統料理にはどんなものがある?
地熱で蒸す「ロボ料理」
フィジーの伝統料理の代表格として挙げられるのが「ロボ(Lovo)」です。主にフィジーの村で行われる結婚式やお祝い事の際の特別な料理で、地中に掘った穴に焼け石を入れじっくり3時間〜半日をかけ蒸し上げて作ります。
ロボに入れる食材は、村によっても違いがありますが、主に魚や豚肉、タロイモ、野菜などが中心です。食材を下処理し、バナナの葉で包んで大地のオーブンに入れます。地熱でじんわりと時間をかけて焼くため、食材の本来の旨味が存分に楽しめるでしょう。
リゾートホテルのアクティビティなどでロボ体験ができるところもありますので、気になる人はぜひ試してみてください。
ココナッツが大活躍!「ロロ料理」「ココンダ」など
南国のシンボル的存在でもあるココナッツ。フィジーでもココナッツはさまざまな場面で使われています。ココナッツというと甘いスイーツのイメージを持つ方もいるかもしれませんが、フィジーでは前菜やメイン料理としてもココナッツ料理がよく食べられています。
リゾートホテルやレストランで良く見かける「ココンダ」は、人気の郷土料理のひとつです。白身魚を塩とライムでマリネし、玉ねぎやトマト、人参、ピーマン、青唐辛子などを細かく切ったものと合わせてココナッツミルクに漬け込んだ前菜です。
また、フィジーの代表的な家庭料理のひとつに「ロロ料理」があります。ロロ料理は、ココナッツミルクで煮込んだ料理全般を指し(ロロとはフィジー語でココナッツの意)、フィジーの人たちにはとても馴染みのある料理です。フライにした白身魚を野菜と一緒にココナッツミルクで煮込んだ「イカバカロロ」などは、現地の大衆食堂やレストランなどでも食べることができますよ。
同じく家庭料理で良く食べられるのが「イカバカミティ」です。ココナッツとレモンや唐辛子などで作った絶品ソースを焼いた魚にかけて食べるシンプルな料理で、日本でもぜひ真似して作りたい一品です。
フィジーではカレーも有名?
フィジーは多民族国家で、インド系の国民が人口の4割ほどを占めています。そのため、実はフィジーでは美味しいインドカレーが食べられるのです。本格的なインドカレーのレストランや、食堂などでも、さまざまなカレーが楽しめます。カレー好きの方はぜひ試してみてください。
フィジーの伝統料理が食べられるレストラン3選
フィジー料理は村や家庭で作られることが一般的で、伝統的なフィジー料理が食べられる場所は思いのほか多くありません。そこで、ここではフィジー本島の中でもぜひ行きたい、フィジー料理が美味しいおすすめレストランを3つご紹介します。
オープンテラスが心地よい「Nadina Authentic Fijian Restaurant」
フィジー本島の有名リゾート地デナラウにある、海鮮や南国料理が食べられるレストラン。広々としたテラス席は開放感があって風が気持ちよく、清潔感もあるので居心地が良いです。港の近くで食べるフィジーの伝統料理は格別ですよ。
雰囲気も抜群の「The He-Ni-Uwa」
コーラルコーストの美しい海を眺めながら食事ができる絶景レストラン。海外の旅行客から絶大な人気を誇り、地元の新鮮な食材を使用したフィジーらしい南国料理を堪能できるお店です。特に、ココンダや魚のココナッツカレーが人気です。
地元の人にも人気「Governors Museum Themed Restaurant」
フィジーの首都スバにある人気レストラン。植民地時代の雰囲気が感じられる内装は異国情緒たっぷりです。伝統的なフィジー料理のほか、シーフードを使った創作料理や欧州料理などバラエティに富んだ食事が楽しめます。
南国フィジーグルメを堪能
フィジーの料理は自然の恵みをたっぷり使用した料理で、お魚や肉などをふんだんに使っています。素材の味を生かしたシンプルな調理法のものが中心なので、日本人の舌にも合うものも多いのではないかと思います。ぜひフィジーでしか食べられない伝統料理を楽しみ、良い旅の思い出を作ってください。