フィジーといえば、海と緑の楽園のイメージですが、首都であるスバはそれとは一味違い、歴史ある国際的な都市として独特の魅力を持っています。それは、フィジーが長年イギリスとの関わりが深く、ともに歴史を重ねてきたことの影響ともいえるでしょう。現在もイギリス連邦の加盟国であるためか、街の随所にイギリスの雰囲気が感じられます。今回は、そんなフィジーの首都スバのおすすめ観光スポットをご紹介します。
目次
スバまでの行き方
スバはビチレブ島の南東沿岸にある都市です。日本からは、同じ島の西側にあるナンディ国際空港が玄関となり、そこから国内線に乗り換え、スバ近くのナウソリ国際空港まで行くのが一般的なアクセス方法です。ナンディからの国内線の所要時間は30〜40分です。路線バスもありますが、所要時間は5時間ほどかかります。ナウソリ空港からスバまでは約3kmほどで、路線バスやタクシーなどで向かえます。
スバで人気のおすすめ観光スポット10選
国会議事堂
スバではフィジーの国会議事堂を訪れることができます。見学者用に展示スペースなどが設けられている他、会期中であれば議会を傍聴することも可能です。議会ツアーは、国会議事堂ディスカバリーセンターへメールでの事前申込みが必要です。
カトリック大聖堂
ここはヨーロッパ?と思うほど荘厳な佇まいで多くの人を魅了しているのが、1902年に建築されたカトリック大聖堂(Sacred Heart Cathedral)です。フィジーではキリスト教徒が6 割以上を占めていることもあり、毎週日曜には多くの地元の人が礼拝に訪れます。観光客でも中に入ることができ、ステンドグラスなど、建築物の美しさを堪能することができます。
フィジー博物館
フィジーには3000年以上も前から人類が住んでいました。フィジー博物館では、その人々の歴史の流れを現代まで知ることができます。
展示物は、5つのカテゴリと約40 種類のグループに分けられ、フィジー独特の文化や近代化へのプロセスなどが学べます。
南太平洋大学メインキャンパス
南太平洋大学(USP: The University of the South Pacific)は、オセアニアの小規模な国々が共同で設立した大学で、スバにはそのメインキャンパスがあります。観光スポットとして積極的に解放されているわけではありませんが、キャンパス内に入ることができます。学生たちの様子を通して、スバの自然な日常生活に触れたいと思うなら、オススメのスポットです。
アルバートパーク
アルバートパークは、フィジー博物館の向かい側に位置し、イギリス的な雰囲気を持つ広々とした美しい公園です。
歴史の舞台にいくつか登場したこともある有名な観光スポットですが、昼夜の関わりなくスポーツを楽しむ人の姿が目につきます。スバ市街散策で立ち寄りたい観光スポットです。
サーストンガーデン
アルバートパーク同様、イギリスの香りが感じられる庭園です。こちらは木々が多いためちょっとした森林浴やバードウォッチングも楽しめます。
園内の建築物に重厚感と独特の雰囲気があり、市街地にありながら非日常的なひと時を過ごせます。身近なセラピーゾーンとして地元の人々にも人気です。
ゾロイスバ国立公園
ゾロイスバ国立公園は、スバの市街地から路線バスで20分ほどのところにある森林公園です。熱帯雨林のジャングルを楽しみたいなら絶好の場所といえるでしょう。
公園内には周回道路があり、ウォーキングを楽しみながらスタート地点に戻ってくることができます。南の島の生態系を身近に感じることができる貴重なスポットです。
大統領府(大統領公邸)衛兵交代式
スバでは大統領府も観光スポットです。大統領を警備する衛兵は、1ヶ月ごとに交代することになっていて、毎月最終土曜日に交代式を行います。楽隊も登場し、街のイベントとして楽しまれています。スバを訪れるなら、そのタイミングがおすすめですが、それ以外の日でも南の島らしい衛兵たちの制服はとても個性的で、一目見る価値ありです。
ダモダールシティ
ダモダールシティは、郊外型のショッピングモールです。街の中心地からは少し離れていますが、南太平洋大学のキャンパスにもほど近いため、いつも大勢の買い物客で賑わっています。
映画館やフードコートもあり、日本では味わえない世界の味が手軽に楽しめるのも魅力です。スバに暮らす人々のライフスタイルを垣間見ることもできるでしょう。
スバ・ムニシパル・マーケット
スバ・ムニシパル・マーケットは、スバのバスターミナル近くにある公設市場です。ここには南太平洋の食材が豊富に集まっています。中でも南国らしいトロピカルフルーツと新鮮な野菜が人気で、お手頃な価格で手に入れることができます。東京の築地のように、スバの活気を直に味わえる観光スポットです。
スバ観光を楽しむために
フィジーは発展途上国ですが治安は良い方といわれています。外務省の評価でも危険度1ですから、安心できる面は多いでしょう。
とはいえ、スバは都会ですから、人口が多い分、リゾート地よりは危険が多い場面もあります。また人は開放的になると気持ちが緩みがち。それも原因となり、トラブルに巻き込まれないとも限りません。女性であれば肌を露出させない、バッグは抱え持つなどして、ちょっとした心がけを!特に夜の外出は控えること、また近くてもタクシーを利用しましょう。
スバの治安が心配という方は、日帰り観光ツアーへの参加もおすすめです。送迎付きで安心できますし、効率よく観光スポットを周ることができるでしょう。安全に気をつけて、フィジーの首都スバ観光を存分に楽しんでください。